仮題

浅いオタクの戯言

群青神殿感想

小川一水氏の群青神殿を読んだ。(氏の作品はこちら郵政省特別配達課と時砂の王を読了)

 

結論から言うと夜寝る前に途中まで読むか、と読み始めて午前二時に読み終わる程度には面白かった。

キャラクターも魅力的だし海という存在の情景描写もただ素晴らしい。表紙買いしただけあって表紙も思わず手に取るほど良い。

ただ一点だけ気になったのは軍事関係に対する忌避感というか、初版2002年という時代の空気感なのか軍という暴力装置に対する嫌悪感みたいなものを感じる。*1

自分がミリオタだから心情的に寄ってる節はあるかもしれんが。

 

そういうシナリオ上の納得感さえ目をつぶれれば(多分ハッピーエンドなんだろなという安心感も含めて)気楽に読める娯楽小説だと思う。

*1:海自が窮地を打破する新兵器開発してくれてるのをなんでわざわざ邪魔しに行くん?しかも相手が他国の軍ならともかく未知の敵対生物やぞ?