仮題

浅いオタクの戯言

2月読書・ゲーム記録

・「蘇る零戦」春原剛

表紙からしててっきり次期戦闘機開発の内情やらF-X選定裏話かと思っていたら、日本によるF22導入計画を中心に据えつつももっと広く日本の置かれた戦略環境や日米間の政治的なあれこれに関しての本だった、という
上記の大筋の内容に関しては文句のつけようがない内容だったが、正直一番知りたかった次期国産戦闘機開発ひいてはFSX選定周りの話がいわゆる「国産案は米国に潰された」史観でどうにも…

・「飛翔への挑戦」前間孝則

戦後日本で開発されてきた国産機を技術者の視点から総論的に扱った本。
"新鋭機"扱いを受けているからてっきり完全新規開発だと思っていたUS-2が実は1967年初飛行のPS-1から改設計を繰り返した機体だったのには驚いた。
後半はXF-5エンジンやホンダジェットなど現況を知っていると明るい気持ちになれる話題が多いが、最後の最後のMRJであっ…ってなる悲しみ。
上の「蘇る零戦」と同じくやけに航空機業界の展望に明るい未来を見出してるな、と思ったがこれが当時の空気感ってやつなんだろうか(蘇る~は2009年、飛翔~は2010年)

・「帝国軍人」戸高一成、大木毅

戸高一成氏と大木毅氏がそれぞれ知己を得た元帝国軍人達についての思い出を語り合う対談本。
帯の煽り文からしてもう面白そうだが、ここに書かれていることについて深く掘り下げた本ではなく、あくまでも対談の中でこういう話を聞いた程度でしか触れられていないのは注意。
それでも歴史に名を残す元将軍・提督連に直接接したものにしか語り得ないエピソードは大変貴重。読み終えたときには今まで人名と経歴でしか知らなかった元帝国軍人の数々が生身の一個人としてより身近に感じられるようになることは間違いないだろう。
副次的作用として、買ったはいいが未読のまま積まれている本の著者の名前が出てくるとなんとなく後ろめたく感じられる(ので読まざるを得なくなる)という効果もある

・「損する結婚、儲かる離婚」藤沢数希

金融上がりの筆者が書いているだけあって離婚時のかかる費用とその考え方については非常にわかりやすく、為になる本。
一方で自身の結婚観をやたら一般化したがったり、典型的な海外ageがあったりするのが引っかかることは引っかかる。
なので正直時間が無い人は第一章から四章まで読めば十分だと思う。
あとそもそも格差婚をする気がない、同程度の収入の人としか結婚する人間にはそもそも全く関係のない話である。(というのはさすがに身も蓋もなさすぎるか)

・「AIR」Key

泣きゲー?号泣?用意したティッシュがなんちゃら?あーいつものあれね、オタク特有の誇張表現…と思ってたかつての自分の愚かさよ